この記事は長いです。おやすみ前に読むとよく眠れるかもしれません。
さて、うちで新築されたお客様の場合ですが、
この時期は暖房を24時間つけっぱなしにしてくださっていると思います。
出かける時にうっかり「もったいない」と思わず、エアコンはつけておいてください。
二階建ての場合は特に一階のエアコン。平屋なら二台設置すると思いますが、大きい方のエアコン。
これらを動かしたままで大丈夫です。高性能住宅ならではの使用方法ですが、これで家中暖かくなっているはずです。
他に、晴れた日の昼間に日射取得できる窓があればカーテン等は開けて積極的に日差しを室内に入れてみてください。
もちろん建築状況や間取りによっても変化は当然ありますが、昼間ならエアコンが停止する事が多々あるくらい効果があります。
日没後は窓からの熱損失を最小限にするためにカーテン等は閉めてください。
そして、なぜ高性能住宅を建築しているのか、
以下のグラフで一目瞭然です。 家の中で事故死しないためです。
毎年5000人を超える方が家庭内のお風呂で溺死しています。
これらはヒートショックで溺死されている方がほとんどです。
更に、この溺死者数を含めて年間に約19000人がヒートショックを起因として亡くなっています。
せっかく頑張って建てた家で全裸で死んでしまうなど、建築に携わる技術者としてあってはならん事と思っています。
ヒートショックは冬場が目立ちますが、
夏は夏で住居内での熱中症で救急搬送される方がたくさんいます。
もちろん残念ですが、熱中症が原因で亡くなる方も多数います。
こういった数字が毎年上がっているのに建築業界は未だに性能の低い住宅を建てる会社が多いです。
家庭内での事故を少しでも減らす努力を建築の技術者達はするべきです。
その根拠となる数値を以下に出します。
このグラフが示す通り、
交通事故での死亡者数はどんどん減っています。
皆さんもご存知のように自動車業界は安全性能がどんどん高くなっています。
自動車関連、道路関連の技術者達の努力がこのグラフに如実に表れています。
建築でも努力すれば必ず家庭内の事故は削減する事ができるのに、何故しない。
例えば、
家族がどこかへ出かける時によく「車に気をつけてね」と言いますよね。
今は違います。
家族が帰宅したら「温度差に気をつけてね」の方がよっぽど有効です。
上記のグラフにある数字を見ればわかりますよね。
これらの事は営業的に記事にしているわけではありません。
人それぞれ価値観というものがあります。
安ければ良い” キッチン等の設備に費用を使いたい” etc.
それはそれで良いと思いますが、うちはお客さんを家庭内での不慮の事故で死なせたくない。という事なだけです。
加湿の話を忘れていました・・・
今日も入居されたお客様と話していたのですが、
加湿器は「気化式」でなるべく大きな物の方が良いですよ。
設置スペースの問題もあるので「コレ」と断定はしませんが、
様々な種類がありますが、気化式を選んでいただきたい。スチームがブシューと出るのは論外です。
電気代も安いし、高温にならないので小さな子供がいても安全です。
某社にエアコンに加湿機能がついた製品があります。
あれはとんでもない電気使用量なのでオススメはしません。
「金には一切困ってない。いくら請求がきてもかまわん」
ってな方にはオススメします。
そんなわけで、私の今年の記事はこれで最終です。
今年一年ありがとうございました。 来年も引き続き宜しくお願いします。